顧客との接点を増やしたいときに便利なのがお問い合わせフォーム。実際、サイトのお問い合わせフォームは、顧客との接点を強化する重要な項目としてほとんどの企業・個人事業主のホームページに設置されています。とはいえ、自身でホームページを作る場合「どのような項目を作ったらよいか分からない」「作成方法が分からない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、初心者向けにWixを使ったお問い合わせフォームの作り方を2通り解説します。お問い合わせ数を増やすコツも併せて説明しますので、ぜひ最後までお読みいただきご自身のサイト作成にお役立てください。
お問い合わせフォームの必要性
企業・個人事業主のホームページの場合、お問い合わせフォームが設置されているのが基本です。 そもそも、お問い合わせフォーム以外にも顧客との代表的なコンタクト方法には以下の方法があります。
メール | メールソフトを立ち上げて送信する方法です。メールアドレスを公開するだけで簡単に用意できるお問い合わせ方法で、24時間365日時間を気にせず利用できるのがメリット。 その反面、必要な情報を記載してもらえなく、やりとりに手間がかかるデメリットがあります。 また直接メールアドレスを載せることは、迷惑メールなどのスパムの標的になりやすいと言えます。 |
電話 | 直接顧客と連絡を取りたい場合に有効な手段です。ただし、対応時間や対応人員が不足するとなかなか電話が繋がらず不満を招くデメリットも。 メールやお問い合わせフォームのようなな記録も残らないため、言った、言わないの水掛け論になる可能性もあります。 |
一方、お問い合わせフォームの特徴には以下の点が挙げられます。
お問い合わせフォームの特徴(メリット)
24時間365日、ユーザーの好きな時間に問い合わせができる
入力必須項目をすべて満たさないと問い合わせできない(必要事項の入力漏れを防げる)
メールアドレスを公開しなくてよい
メール送受信のソフトを起動しなくてよい(自宅PC、勤務先のPC、スマホなど、どれでも問い合わせができる)
メールと似ている点があるものの、お問い合わせフォームはアドレス公開の必要がない点や入力漏れ防止、メーラーを起動しなくてよい点など、サイト運営、ユーザー双方から見てメリットが多いと言えます。顧客とのコンタクトを取るなら、お問い合わせフォームの設置は欠かせません。
お問い合わせフォーム設置で気を付けたい4つのコツ
お問い合わせフォームの設置にはメリットが多いものの、設置の仕方次第ではデメリットとなる場合もあるので注意しましょう。
成果に繋がりやすいお問い合わせフォーム設置のコツは以下の4つです。
項目数を多くしすぎない
お問い合わせフォームの離脱率を分析する
お問い合わせ直後に通知メールを送る
目に入りやすいお問い合わせフォームを作る
それでは、ポイント一つ一つについて詳しく説明します。
01.項目数を多くしすぎない
お問い合わせフォームでは、入力項目数を最小限に抑えることがベター。実際、とある専門業者がサイト離脱率についてリサーチしたところ、No.1の理由として「お問い合わせフォームの入力項目数が多い」という結果が出たそうです。
「入力項目が多くて面倒くさいな」と感じられ、顧客との繋がりが減ってしまっては勿体ありません。ご自身のサイトの目的が顧客獲得だとしたら、年齢や部署は必要ないでしょう。また、入力必須項目数を減らすことも、ユーザーのストレス軽減になります。スッキリしたお問い合わせフォームにし、離脱せず最後まで入力してもらえるよう、項目を検討してみてください。
ちなみにWixを使ったお問い合わせフォームの場合、無料プランだと項目が7つまでという決まりがあります。
02.お問い合わせフォームの離脱率を分析する
サイト運営を本格的に行ってからの大切なポイントが、お問い合わせフォームの離脱率分析です。一般的にフォームの離脱率は40~50%と言われているため、これを大きく上回る場合は改善が必要だと考えられます。
離脱率の解析方法は、Wixのホームページと「Googleアナリティクス」を連携すること。サイト運営に慣れてきたら、定期的に分析して不要な離脱を防止しましょう。
03.お問い合わせ直後に通知メールを送る
ユーザーが問い合わせした後に、後日返信メールが送信される旨の通知メールを送信しましょう。問い合わせ直後に通知目メールを送ることは、ユーザーの安心感に繋がります。
04.目に入りやすいお問い合わせフォームを作る
お問い合わせフォームをシンプルにしようと小さく設置すると、目に入りにくく、ユーザーが問い合わせたい場合に手間が生じやすいです。その段階でサイトを離脱されてしまっては、せっかくの顧客獲得の機会を失ってしまう可能性があります。
対策として、トップページ下部に直接お問い合わせフォームを作ったり、全ページに大きく目立つようなバナーを貼るなどの方法があります。カスタマーファーストを常に意識し、顧客が見やすい・使いやすいサイト作りを行うことが大切です。
お問い合わせフォームの作成手順
Wixを使ってお問い合わせフォームを作る方法は以下の2通りがあります。
作成方法 | 詳細 | 難易度 |
テンプレートの使用 | テンプレートに搭載のお問い合わせフォームをカスタマイズする方法 | 簡単 |
オリジナルで作成 | 追加ページとしてお問い合わせページを作成する方法 | やや難しい |
以下では、それぞれのパターンごとの作成手順を説明します。やや難しいオリジナルでの作成も、CSSやHTMLを使うような難易度ではありません。簡単に作りたい人はテンプレートの使用を、デザインにこだわりたい人や選択したテンプレートにお問い合わせフォームがない場合はオリジナルでの作成がおすすめです。
テンプレートを使用して作成する方法
ここからは、Wixテンプレートテーマ「グラフィックデザイナーA」を使って、実際の手順を踏みながらお問い合わせフォームの作り方を説明します。
初期設定のお問い合わせフォームは以下の通りです。↓
例として、以下のようにカスタマイズできます。↓
他のテンプレートでも手順は変わらないので、お好みのテンプレートを利用してください。
①お問い合わせフォーム編集画面を開く
Wixエディタの「サイトメニュー」→「Contact 」をクリック。
名前や送信先アドレスなど、基本的な項目がテンプレートに合ったデザインで表示されています。
②Wixフォームから設定する
編集をする際は、フォームをクリック→「フォーム設定」を開いてください。フォーム設定では、基本的に以下の項目の変更が可能です。
通知メール設定
送信完了メッセージ
送信後のアクション
それぞれの項目の設定方法を説明します。
③通知メール設定
ユーザーからお問い合わせがあったときに通知される連絡先の設定ができます。初期設定ではWix登録時のメールアドレスとなっているので、変更する場合は忘れずに設定してください。
フォーム設定より「メイン」→「通知メールを設定」もしくは、「設定」→「通知メール」→「通知を設定」をクリックします。どちらでも構いません。
ダッシュボードが開くので、送信先のアドレスを入力します。
④送信完了メッセージ
ユーザーがお問い合わせ内容を送信後に表示されるメッセージをカスタマイズできます。
「送信メッセージ」の項目をクリックし、編集をします。
今回は、初期設定の「送信ありがとうございました」を「お問い合わせが完了しました」に変更しました。
⑤必須項目・プレースホルダテキストの設定
必須項目やプレースホルダ―テキストの設定は、各入力項目ごとに行います。 プレースホルダ―テキストとは、空白の項目に表示されている説明文のことで、一般的には入力例や「ここに入力」などと書かれていることが多いです。
設定したい入力欄をダブルクリック→「項目を編集」を選択します。
必須項目に設定したい場合は、「必須項目」のチェックボックスにレ点を入れます。
プレースホルダ―テキストを設定するときは、「初期テキストを表示」内の「プレースホルダーテキスト」を選択→表示させたい文を入力します。
⑥入力フォームの追加方法
入力する項目を追加する場合は、フォームをクリック→「新しい項目を追加」をクリック。表示させたい項目を選択します。今回は電話番号を追加しました。
また、すでに表示されている項目を削除したい場合は、削除したい入力欄をダブルクリック→「Deleteキー」で消すことが可能です。
⑦表示項目の入れ替え方法
表示されている項目の前後を入れ換える場合は、入れ替えたい項目をダブルクリックで選択→ドラッグで動かします。他の項目とのバランスを見ながら微調整してください。
⑧デザインの変更方法
デザインを変更する際は、フォームをクリック→「デザインを変更」を選択。好きなデザインを選択します。
また、「デザインをカスタマイズ」では入力欄、送信ボタン、フォームの背景それぞれの色や不透明度、枠線のスタイルなど細かな設定が簡単に行えます。
オリジナルでお問い合わせフォームを作成する方法
Wixでは0からお問い合わせフォームを作成することが可能です。選んだデザインテンプレートにお問い合わせフォームがない場合に便利です。
まずはサイドメニュー→「メニュー&ページ」→「ページを追加」をクリックします。
ちなみに、既存のページにフォームを追加する場合はページの追加は不要です。
テンプレートが豊富に用意されているので、お好きなデザインを選択してください。今回は「ベーシック」をもとにカスタマイズしていきます。
お問い合わせページが表示されました。上部の「Contact」や説明文などを編集したい場合は文字をクリックして修正します。不要な場合はDeleteキーで削除可能です。
通知メールの設定や項目ごとの設定などは、テンプレートを使用したカスタマイズ方法と同じです。
フォームの位置を変えたい場合は、フォームを選択→ドラッグで移動できます。
全体のバランスを整えたら完成です。
まとめ
Wixを使ったお問い合わせフォームの作り方には、以下の2通りがあります。
テンプレートの使用
オリジナルで作成
また、成果に繋がりやすいお問い合わせフォームの設置のコツは以下の4つです。
項目数を多くしすぎない
お問い合わせフォームの離脱率を分析する
お問い合わせ直後に通知メールを送る
目に入りやすいお問い合わせフォームを作る
顧客目線になって、どのようなお問い合わせフォームが使いやすいか考えることがサイトの離脱防止・顧客獲得の基本です。また、作成後は一度正常に作動するかご自身でテストしましょう。
テンプレートもオリジナルも、どちらも作成方法はシンプル。初心者でも挑戦しやすいほど簡単な作成方法なので、ぜひチャレンジして自身のサイト運営にお役立てください。
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